ポルシェ964ターボ
少し前に強化スタットボルトの話をしました。 材質で、ステンレスはオススメ出来ないお話をさせていただきましたが、今回付いていたボルトはチタン合金系かステンレス系だと思います。 (うちでは絶対扱いません)
さてさて、何故オススメ出来ないのか? それは、緩むからです。
絶えず熱で膨張を起こすので、このような伸び縮みをする純正のスタットボルトを使うか、うちで製作したような強化スタットボルトを使うのをオススメします。
仮にステンレスのスタットボルトがポートの根元で折れた時、外すのはとても困難です。 ドリルの刃が入りにくいので、そのようなことを考えると、ボルトは鉄の方が良いです。
ボルトが緩むとどうなってしまうのか? 緩んでいると、簡単に抜けるので、作業的には嬉しいのですが、排気システムにとっては良くないことです。
排気漏れします。
排気ポートの画像は、黒くなっている部分が見えます。これは排気漏れしているということです。
今回、6気筒全て排気漏れが確認出来ました。
パワーロスになるのと、シリンダーヘッドまわりに余計な排気の熱が当たるので良くないです。
タップを立て直して、今回は純正のスタットボルトに打ち替えました。
急ぎだったので、強化スタットボルトが間に合いませんでした!
2次エアーシステムのメクラボルトも、打ち替えです!
(チタン合金について)
鉄と酸素の含有量によりますが、400から500度しかもたないのが分かります。
さびない(高温に晒されすぎるとどうかな?)、磁気を帯びない、軽い、400度までは熱に強い素晴らしい素材。
しかしエキマニは、全開走行時に1000度こえるので、スタットボルトの素材的にはナシです。
戦闘機とかジェットエンジンのブレードとか高強度だから使おう!と、安易に使うのではなく、使用場所によっては耐熱温度調べましょう。
1000度以上の環境が連続した環境下は、どこで破断か金属疲労起こすか分かりません。
400度以下の環境なら、1番伸びる方向の強度あるんですけどね(^^)
剛性はないです。もし、キャリパーにチタンボルトに使ったら、キャリパー開いて止まらないです(^^)💦
出典
http://www.kobelco.co.jp/products/titan/files/details.pdf
http://www.kobelco.co.jp/technology-review/pdf/47_2/062-064.pdf
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jilm1951/18/6/18_6_347/_pdf
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